夏の暑さも和らぎつつありますが、冷暖房はまだまだ活躍します。今回はその中でも、24時間365日の高負荷空調が求められる「データセンター」での再生可能エネルギー活用方法をまとめます。
空調におけるデータセンター特有の特徴
空調におけるデータセンター特有の特徴としては、以下が挙げられます。
1.CPUからの発熱が24時間365日続く
2.静電気を抑えつつ、結露を避けるために湿度管理が重要
3.地域によっては冬期暖房が必要な場合も
これらの特徴から、データセンターでは空調コストが非常に大きくなります。
しかも湿度管理を求められるため、気化式冷風扇では対応ができません。
そこでご提案できるのが、当社の多段式地下水エアコンです。
再生可能エネルギーを使った多段式地下水エアコンをデータセンターに使うメリット
独自の多段式地下水エアコンは、再生可能エネルギーを使う事で通常のパッケージエアコンに比べ1/10程度の消費電力で運転できる超省エネ空調です。
同様の再生可能エネルギーを利用した省エネ効果をうたう製品としては、気化式冷房や、従来型の地下水クーラーがあります。
しかし多段式地下水エアコンには、それらにないデータセンターに向いた特徴があります。
1. 冷却能力が高い
例えば気化式冷房では、吹出温度がエアコンより高く、しかも湿度が高いため実質的な冷房能力は高くありません。
従来型の再生可能エネルギーを利用した地下水クーラーは、地下水温次第でエアコン並の冷風を供給することができますが、そのためには多量の地下水が必要です。
それに対しアクアイースターの再生可能エネルギーを利用した多段式地下水エアコンは、一段目の地下水かけ流し冷却で、少量の地下水を用いて一気に温度を下げ、次に二段目のラジエーター式熱交換器で更に温度を落としつつ、除湿を同時に行います。この多段システムを精密制御することにより、わずかな地下水でエアコン並の調湿された冷風を供給できるのです。
2. 湿度コントロールが可能
前述の通り、一段目と二段目の異なる空調システムを制御することで、加湿・除湿のコントロールが可能です。これによりエアコンに近い調湿運転が実現します。
3. 暖房運転も可能
別途熱源を組み合わせることで、暖房運転にも対応します。気化式冷房では暖房に対応しませんが、多段式地下水エアコンは、エアコンと謳うとおり温水を通すことで暖房としても運用可能です。
4.地下水が無くても省エネ
アクアイースターでは、法規制対応も含めた地域の地下水源調査も行っておりますが、地下水が得られない場合もご安心ください。専用の小型チラーユニットを組み合わせることで同等の運転が可能です。この場合でも通常のエアコンに比べ1/5~1/10の省エネ効果が得られます。
実際にデータセンターでの再生可能エネルギーを利用導入・設計事例を知りたい方は、下記よりお気軽にお問合せ下さい。